溶接の主な方法
- 海外 組合
- Aug 8, 2023
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配管溶接は主に以下の方法で行われます。

被覆(ひふく)アーク溶接
配管溶接に限らず溶接作業で広く行われているのが「被覆アーク溶接」です。この溶接方法では最大20,000℃程度の高い温度で「被覆材」と呼ばれる素材を溶かし、部材をかぶせ包んで接続部分を付着させます。
固まった被覆材は非常に高い強度を得るだけでなく、溶接した部材の酸化も防ぐことができるため、高い耐久性が求められる配管の溶接では、この被覆アーク溶接が最も多く行われる配管溶接方法になっています。
ティグ溶接
ティグ(TIG)溶接とは、アルミ、鉄、ステンレス鋼、チタンなどのほとんどの金属に対して行うことができる溶接方法です。基本的な作業方法はアーク溶接と同じで、片方の手に溶接棒、もう片方の手に溶接トーチを持って行います。
ティグ溶接の大きな特徴としては、作業時に火花が飛び散らず、配管溶接時に周辺の配管に熱が加わることで生じる悪影響を最小限に食い止められることが挙げられます。また、溶接した箇所の見た目がよいという点もこの溶接方法の魅力といえます。
ガスメタルアーク溶接
ガスメタルアーク溶接(ガスシールドメタルアーク溶接)は、金属製の電極ワイヤを使用するアーク溶接の一種です。この溶接方法ではガスを使用し、その中でも不活性ガスを使用する方法を「ミグ(MIG)溶接」、二酸化炭素もしくは二酸化炭素とアルゴンの混合ガスを使用するものを「マグ(MAG)溶接」と呼びます。
ガスメタルアーク溶接では専用の溶接機器を使用しますが、この機器を使用できる環境は条件が限定されるため、天井付近や狭い場所で作業をしなければならない配管溶接でガスメタルアーク溶接が採用されることは少なくなっています。
セルフシールドアーク溶接
セルフシールドアーク溶接は、シールド用のガスを使用しない溶接方法です。この溶接方法は被覆アーク溶接に比べ作業効率がよく、見た目がきれいに仕上がるというメリットがあります。
その一方で、セルフシールドアーク溶接は使用するワイヤの値段が高いため、溶接箇所が多くなりがちな配管溶接ではあまり採用されない方法となっています。
半自動溶接
半自動溶接とは、溶接時に使用するワイヤが機器によって自動で供給されるため、作業を行う人はトーチを両手で持つことができます。溶接方法の中では比較的難易度の低いものとなっており、ガスメタルアーク溶接もこの半自動溶接の一種です。
https://04510.jp/times/technology/article128/
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